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2004年08月

残暑お見舞い申し上げます!!

2004年08月20日 金曜日

佐倉藩主で幕府老中を務めた堀田正睦の招きに応じ、佐藤泰然が佐倉城下に西洋医学の私塾兼病院となる「順天堂病院」を開設したのが、天保14年(1843年)のこの日。順天堂には佐倉だけでなく、全国から生徒が集まり、ほどなくこの時代の医学修得の拠点として長崎と双璧を成すまでに至る。この順天堂が泰然の弟子で養子となった佐藤尚中こと山口舜海に引き継がれ、尚中の手によって東京に開設されたのが、順天堂大学の前身となった。泰然、尚中が近代医学史に残した功績は大きい。しかしながら、まだ蘭学に対する風あたりの強い時代に蘭癖大名と呼ばれながら老中という立場でこれを擁護した藩主堀田正睦の存在があったことも忘れるわけにはいかない。彼の功績がもう少し評価されてもいいのではないかな、と思う。

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2004年08月19日 木曜日

次の土曜日、久々に茨城、福島の県境の辺りまで足をのばし、史跡を歩いて来ようと思っている。もっとも今回はこれが目的で行く訳ではないので、全部回れるかどうかは時間次第。移動距離の問題もあるので、回れたらいい、という域を出ない。目的地のひとつは日本三大瀑布で有名な袋田の滝のある大子町。以前家族で滝を見に出掛けたことがあり、漠然と茨城県の南のほうだと思っていたが、調べてみて福島との県境に近いことを知った。次の史跡の更新はこの辺りから再開する予定。ちなみに日本三大瀑布の残り2つは栃木県の華厳の滝と和歌山県の那智の滝とのこと。

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2004年08月18日 水曜日

歴史上の人物で最初に興味を持ったのは義経だった。免許をとり、各地を走りまわる様になってからも義経関連の史跡ばかり歩いていた。何より800年も前の人物がこれだけ愛され、各地に伝承や伝説として残されていることが新鮮だった。いまの様にインターネットが普及し、情報が氾濫している時代ではない。そのずっとずっと昔から、人々に愛され、語り継がれてきたというだけで、僕の中では英雄だった。幕末に転んでからも、ときどき思い出した様に義経関連の本を読み返したりしている。義経に触れるとスタート地点に立ち戻った様な清々しい気持ちになるし、何かしら頑張らなきゃ、という気持ちになる。義経との関係はこうしてずっとずっと途切れることがない。来年はその義経が大河ドラマになる。僕はまた義経関連の本を読み返し始めた。

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2004年08月17日 火曜日

伊豆修善寺には2つの源氏の墓がある。源頼朝の後を継ぎ、2代将軍となった頼家の墓と頼朝の弟で義経と共に平家打倒の一翼を担った範頼の墓である。頼家は将軍でありながら政争に敗れ、北条時政に暗殺された。それより先立つこと11年、建久4年(1193年)のこの日、鎌倉幕府の立役者のひとりであるはずの範頼も些細なことから嫌疑をかけられ、修善寺に幽閉ののち、梶原景時に攻められて自刃している。壇の浦までの活躍とは裏腹に、それ以降、源氏にまつわる話には実に陰惨な結末が多い。範頼の墓も源氏の大将というにはあまりにも寂しくひっそりと小さな墓石が残るのみとなっている。

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2004年08月16日 月曜日

明治元年(1868年)のこの日、投宿先の塩見の民家において長岡藩家老河井継之助が亡くなった。長岡落城の際に受けた傷が悪化、長岡から八十里越を経て、会津若松に向う途次での出来事だった。遺体は荼毘にふされ、会津若松にある建福寺に仮埋葬ののち、維新後になってから長岡に改葬されたが、もうひとつの墓が只見町の医王寺にある。荼毘にふされた後に残った細骨を地元の方が大切に集め、埋葬したものだという。毎年、命日のこの日には医王寺の墓前にて墓前祭が営まれるとのこと。河井継之助の人柄が偲ばれる。

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2004年08月13日 金曜日

東京では真夏日の連続日数が39日に達した。徳川幕府260年の中心でもあったかつての江戸は、ヒートアイランド現象の相乗効果もあって、異常な暑さに悩まされている。昨年の東京の平均気温は16.5度。これだけを見ると大したこともない様に感じられるが、明治34年(1901年)の東京の平均気温は13.8度であったというから、100年で約3度も上昇したことになる。ヒートアイランド現象を差し引いても、余程過ごしやすかったに違いない。立秋も過ぎたというのに、この暑さ、いつまで続くのだろう。

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2004年08月11日 水曜日

ふと立ち寄った本屋に貼ってあったポスター。それが秩父事件120周年を記念して製作された緒形直人主演、神山征二郎監督の映画「草の乱」のポスターだった。題材となっている秩父事件は明治17年(1884年)に埼玉県秩父郡で起こった農民蜂起事件で約1万人がこれに参加したと言われる。直接幕末とは関係ないものの、鬱屈した民衆の爆発的な衝動は十分に幕末の動乱期に起きた種々の事件に通じるものがあり、興味深い。今秋全国公開とのこと。偶にはこういう邦画もありかと。

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2004年08月10日 火曜日

来年の大河ドラマが「義経」、再来年が「功名が辻」、さらにその翌年のスペシャル大河が「坂の上の雲」。この時期にそこまで発表する必要があるのかどうか、とも思うけれど、作り手側にそれだけ自信があるということなのだろう。この3作品のうち、宮尾登美子原作の「義経」を除いて、2作品が司馬遼太郎原作というのもファンとしては嬉しい。司馬遼太郎の作品は過去に「竜馬がゆく」「国盗り物語」「花神」「翔ぶが如く」「最後の将軍」が大河ドラマの原作として映像化されており、「功名が辻」が6作品目となる。土佐藩の祖となる山内一豊の話でもあるし、そういう意味でも期待している。

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2004年08月09日 月曜日

夏といえば、花火。花火といえば、たまやー、かぎやーという掛け声。ちょっと興味があって調べてみたところ、花火職人の屋号であったとか。鍵屋のほうはいまでも続いていて、15代目なのだという。両国の花火大会が271年という存外に古い歴史を持つものだということも判った。例年凄い人混みのため、すっかり足が遠のいてしまったけれど、子供の頃に父の田舎でみた花火、友人達と出掛けて行って川原で見上げた花火などなど、花火は一緒に見上げた人達、その瞬間と共に大切な一夏の思い出として生き続けている。スイカを片手に夢中で見上げた花火が懐かしい。

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